こんにちは。びりぃBooksです。
10月は全然アップできてなかった・・・!
と思い、月末ギリギリに一番最近入ったこの絵本を。
(でもアップは11月になってしまったよ)

今日は気分転換に、お気に入りのカフェに来ています。
カフェは、家にいるときとは全く違う音で溢れてます。
コーヒーを淹れる音、心地よく漂う音楽、食器を拭く音、お客さんの話し声、ドアが開く音・・・。
そんな、身の周りに溢れている「音」を味わいたくなる絵本です。
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マフィンはちいさな子犬。耳がいい。
夜じゅう眠ったマフィンは、何かの音で目をさます。
とてもしずかな音。なんだろう。
アリが這ってる?
ハチがびっくりしてる?
階段をゾウが爪先立ちで降りてくるのかな? ちがうよ。
バターが溶けてゆくのかな? ちがうね。
一体、なんの音だろう。


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小さな青い花が咲きかけてる音、きりぎりすがくしゃみをする音、ねずみがため息する音・・・。
例えわたしたちの耳には捉えられなくても、微細な動きに満ちているこの世界は実はすごくすごく賑やかなんだろう。
子犬のマフィンを通して音の世界を旅できる「Noisy Book」シリーズの一冊です。
この作品では、眠りから覚めたマフィンがじっと聴いている音に焦点があたります。
のぼってくるお日様、朝のそよかぜ、熟れていくいちじく。
生きものたちが活動をはじめる音。
小さきものから、大きなものまで。
今日一日がはじまる音。
新しい朝の清々しさを胸いっぱい感じられる内容です。
マーガレット・ワイズ・ブラウンさんの言葉はもちろんのこと、レナード・ワイズガードさんの心踊るイラスト(たった5色の配色が生み出すその鮮やかさ)谷川俊太郎さんのリズミカルな訳に心鷲掴みにされます。
この一冊とともに、無限に広がる音の世界をぜひ堪能ください。
『しずかで にぎやかなほん』
マーガレット・ワイズ・ブラウン さく
レナード・ワイズガード え
谷川俊太郎 やく
童話館出版 1996年

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