
こんにちは。寒い日が続きますね。
今朝は久しぶりにあったかい太陽を浴びて癒されました。
私は朝に弱くて、特に寒い冬はなかなか起きれない。。
睡眠大好きで、寝ようと思えばいくらでも寝れてしまうので、日の出とともに起きて活動する生活には憧れしかありません。
今回は、朝の清々しさを存分に感じられるような「爽やか絵本」特集をお届けしたいと思います。
『よあけ』

暗く静かな夜明け前。おじいさんと孫が眠っています。
月が照らす湖。その湖面にさざなみを立たせるそよ風。
鳥がなき、空は次第に明るくなって・・・。
夜明け前から朝にかけての自然の変化が繊細に描かれたユリー・シュルヴィッツさんの作品。
8世紀の中国の詩が元になっています。山と湖が緑色に染まる光景には、心震えます。
静かでありながら、ダイナミック。
光の映しだす世界の美しさを感じられる傑作です。
もっと詳しくはこちら。
『よあけ』
ユリ・シュルヴィッツ 作
瀬田貞二 訳
福音館 1977年
読んであげるなら:4歳さんくらいから
『あさになったのでまどをあけますよ』

”あさになったので、まどをあけますよ”
山の見える村から、賑やかな都会から、河の流れる町から、南国や、砂漠から・・・
やっぱり私はここが好き。君のまちは、晴れてるかな。
それぞれの場所で、はじまる朝。どこに住んでいようと同じように朝の光が降り注ぐ。
部屋の窓を開ける子どもたち。「わたしは ここが好き」という言葉が力強く、自分のいる場所を愛せるって素晴らしいなと感じるとともに、生きる「意志」のようなものを感じます。

東日本大震災を受けてこの本を制作されたという荒井良二さん。
何気ない毎日のなかで、今日も自分が生きているということの静かな喜びをふつふつと感じられます。心のどこかに記憶しているような、懐かしい風景に出会えますよ。
『あさになったので まどをあけますよ』
荒井良二 さく
偕成社 2011年
読んであげるなら:3歳さんくらいから
『おはよう』

おひさまが雲のおふとん脱いで、おはよう!
大きいあくび、歯をみがいて、顔をあらって、おひさまパッチリ目があいた
おはよう おはよう みんなおはよう!
擬人化したおひさまがユーモラスで可愛らしさ満点の絵本。
私がすごく好きなのは、お布団から顔の大きさに似合わないちっちゃな足がはみ出ているところ。

それから、ぼさぼさだった髪をくしでとかして「シャキーン」となっているところ!
「ぐりとぐら」コンビ、中川李枝子さんと山脇百合子さんによる初めての赤ちゃん絵本なのだそうです。
身支度していたおひさまも、最後のページでは空の上からみんなを照らしています。
朝の営みが自然にほっこり入ってくる一冊です。
『おはよう』
中川李枝子 さく
山脇百合子 え
グランまま社 1986年
読んであげるなら:1歳さん
『しずかでにぎやかなほん』

ある夜、眠っていた子犬のマフィンは、とても静かな音で目を覚ましました。
それは、とてもとても静かな音。
バターがとけてゆくのかな?
小さな青い花がさきかけてるのかな?
高いビルが、ひっかいてるのかな 空を?
静けさそのもののような音…。その正体は? (出版社紹介文より)

子犬のマフィンを通して音の世界を味わう『Noisy Book』シリーズの一冊。
この絵本では、夜明けに目覚めたマフィンが、聞こえてくる音に耳を澄ませています。
マフィンが聴いていた音の正体とは。それは
のぼってくるおひさま。
あさのそよかぜ。
巣のなかの小鳥たちのみじろぎ。
今日がはじまる音。
魅力的なのはマーガレット・ワイズ・ブラウンさんの表現(訳は谷川俊太郎さん)。
例えば「かいだんを ぞうが つまさきだちで おりてくるのかな?」「きりぎりすが くしゃみしてるのかな?」想像を存分に刺激される言葉が並びます。
朝の命の躍動感を感じられる素敵な作品です。
もっと詳しくはこちら。
『しずかでにぎやかなほん』
マーガレット・ワイズ・ブラウン さく
レナード・ワイズガード え
谷川俊太郎 やく
童話館 1996年
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