こんにちは。
クリスマスが近づいてまいりましたね。
この季節になると、毎年のことながらわくわくしてきます。
店の本棚を飾るのも楽しいし、毎年「こんなにあったの?」と驚かされるほど、新たなクリスマス絵本との出会いが尽きなくて、心躍ります。
今回は、特におとなの方におすすめしたい、クリスマスの3冊をご紹介します。
年末に向けて気忙しさが増していく時期ですが、あたたかい飲み物を片手に、ほっと一息つきながら、気軽に読んでもらいたいお話たちです。
それでは、どうぞ。
『サンタクロースっているんでしょうか 子どもの質問にこたえて』

1897年、8歳の女の子の質問に、アメリカの新聞記者が丁寧に返事をした社説。
それが一冊の本となり、今も読み継がれています。
サンタクロースはちゃんといます、と言い切ってくれる清々しさ。
真心や、思いやりと同じように。
サンタクロースも、妖精も。
目には見えないけれど、この世界を美しく、楽しくしてくれる大切なもの。
「目に見えない」ことは、存在しない証明にはならないのです・・・
読むたびに大事なことを思い出させてくれるようで、じわっとくる瞬間があります。
私は小学校の高学年くらいまではサンタさんを信じていたのですが、皆さんはいかがですか。
もしもサンタクロースの存在がなかったら…と、改めて考えることはなかったけれど、サンタさんのいないこの世界を想像してみると、確かに色褪せてさみしい気がします。
質問をした少女の人生にフォーカスを当てた、姉妹本『サンタの友だちバージニア』も味わい深い一冊です。この本の中で社説の全文が改めて紹介されているのですが、こちらの訳も、分かりやすくて素敵。機会があれば読んでみてくださいね。

「目に見えない世界は、一枚のカーテンでおおわれているけれど、信じる心や想像力さえあれば、カーテンの向こうの美しい、きらきらした世界をみることができる」
ファンタジーは、この世界に絶対に必要なもの、というお話を最近伺いました。
例えば、科学的思考には空想力が欠かせません。
いるかいないか、正解か不正解か、ではなく、その存在が喜びをもたらしてくれるか、心がゆるんで世界がちょびっと豊かになるか、にフォーカスしていたいなぁ。
クリスマスのみと言わず、ぜひ一年通してそばに置いてもらいたい一冊です。

『サンタクロースっているんでしょうか 子どもの質問にこたえて』
ニューヨーク・サン新聞 社説
中村妙子 訳
東逸子 絵
偕成社
『サンタの友だち バージニア』
村上ゆみこ 著
東逸子 絵
偕成社
『クリスマスのてんし』

10人の天使たちが、ひとりひとり舞い降りて、困っている人たちにそっと助けの手を差し伸べる、心あたたまる絵本です。
野原でお腹をすかせた動物たちに食べものを届ける天使。
体が弱ってツリーを用意できないおばあさんを助ける天使。
そして、おもちゃを運ぶサンタクロースを、そっと支える天使もいます。
お話自体もぽかぽかしますが、なにより、めくるたびに天使たちの可愛らしい表情が現れる仕掛けに胸きゅんです。最後のページは、クリスマスイブ。10人全員がそろって、「きよしこのよる」を歌います。

物語の中では、幼いイエスさまがクリスマスツリーに飾りつけをして、天使たちが戻るのを待っている場面が描かれます。
16世紀の宗教改革をきっかけに、ドイツでは、サンタクロース(聖ニコラス)の代わりに、幼子イエス(クリストキント)がプレゼントを届ける役目に選ばれました。
その後、サンタクロースも「ヴァイナハツマン(クリスマスの男)」として再登場し、今も愛され続けています。
現在のドイツでは、地域や家庭によって、プレゼントはこのヴァイナハツマンが配ったり、クリストキントが配ったりするのだそうです。(クリストキントは、今では天使のような姿をしていることが多いそう)
「サンタクロースが配る」一択の日本の家庭からみると、新鮮でおもしろいですよね。
作者のエルゼ・ヴェンツ-ヴィエトールは、1920年代〜30年代に活躍したドイツの画家で、150冊以上の本に携わったと言われています。日本語訳の本が他には見つけられないのが、少し残念なところです。
絵がとびきり可愛らしく、読みやすく、「自分ができることで、周りの人を助ける」クリスマスの精神がたっぷり感じられる一冊。
飾るだけで、クリスマスが来た〜!と、わくわくした気分になれます
アドヴェントカレンダーのように、1日1枚ずつめくって飾るのも素敵ですね。
ぜひお手元に置いて、クリスマス気分を楽しんでください。

『クリスマスのてんし』
エルゼ・ヴェンツ-ヴィエトール 作・絵
さいとうひさこ 訳
徳間書店
『クリスマスの3つの物語』

クリスマスを代表するお話が3つ収められています。
『クリスマス・キャロル』『賢者のおくりもの』『マッチうりの少女』の3編です。
言わずと知れたお話の内容はここでは割愛しますが、どれも愛され続けてきた、時に切なく美しいお話たち。
この3つのお話を読める本は、たくさんあると思いますが、私が特にこの一冊を気に入っているのは、英語と日本語が併記されているからなのです。

学習用に作られているためか?英語はやさしい単語を使ってくれており、割とめげずに読めます!笑 分からない表現に出会ったら、隣りの日本語をすぐチェックできるのも魅力的。
英語の感覚を取り戻したい時は、英語で。
さらさら読みたい時は、日本語で。
切り替えてマイペースに読んでいます。
個人的には、毎年一度は読み返したくなる一冊です。
クリスマスを彩るのにぴったりな、古典のお話を、ぜひ手に取って味わってみてください。
英語のお勉強にも^_^

『クリスマスの3つの物語』
ハンス・クリスチャン・アンデルセン(著者(原著)) , チャールズ・ディケンズ(著者(原著)) , オー・ヘンリー(著者(原著))
IBCパブリッシング




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